気狂いピエロの決闘

檻に入れられた猿が暴れまわる中、外では人と人とが殺し合う狂気のサーカスが繰り広げられていた。―スペイン内戦。無理やり共和国側に参加させられた“がらくたピエロ”は、ナタを振り回し国民軍を次々と残虐に殺していった。ピエロの衣装のまま… 長い月日が過ぎ、時はフランコ総統時代。“がらくたのピエロ”の息子ハビエルはサーカス団で“泣き虫ピエロ”として働き始める。そこでハビエルは個性的なキャラクターの風変わりな面々と出会う。人間砲台男、象の調教師、ケンカ好きなドッグトレーナーたち。そしてここで、ハビエルは`怒りのピエロ’ セルジオと初めて出会うのだった。 顔が醜くゆがんだ2人のピエロ、ハビエルとセルジオ。サーカス団で最も美しく残酷な美女ナタリアをめぐり、怒りと絶望、渇望に煽られた彼らの命がけの戦いが始まる―

監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:カルロス・アレセス、アントニオ・デ・ラ・トレ、カロリーナ・バング
2010年/スペイン・フランス/シネマスコープ/107分
原題:Balada Triste de Trompeta 英題:The Last Circus
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア

1965年スペイン、ビルバオ生まれ。10歳で漫画を描き始め、デウスト大学で学ぶ。アレックス曰く、学生時代のほとんどをバーと映画サークルで過ごしたという。彼が共同脚本兼監督を手掛けた短編映画『Mirindas asesinas(原題)』(1991年)が数々の映画祭で賞を受賞すると、同作品がペドロ・アルモドバルの目に留まり、初の長編映画となる『ハイル・ミュタンテ!/電撃XX作戦』(1993年)の出資契約を獲得することとなった。これにより、アレックスは、単なる映画監督ではなく、最も有望な映画監督としての地位を確立した。2作目『ビースト 獣の日』(1995年)もゴヤ賞の6部門を受賞し、興行成績では年間でトップランクを稼ぎ出す。以降、その輝かしいキャリアは、『ペルディータ』(1997年)『どつかれてアンダルシア(仮)』(1999年)『みんなのしあわせ』(2000年)に繋がり、2002年発表した『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』では、自身で映画製作会社Panico Films companyを設立し、製作も自ら手掛けた。 2007年には、『オックスフォード連続殺人(未)』の脚本・監督を手掛け、イライジャ・ウッド、ジョン・ハート、レオノール・ワトリングといった豪華俳優陣を迎えて、大学を舞台に起こる本格ミステリーで英語作品にも進出を果たしている。『気狂いピエロの決闘』は彼のこれまでの作品に含まれた全ての要素を散りばめた傑作である。
2000年 みんなのしあわせ(監督・脚本/106分)
2002年 マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾(監督・脚本/124分)
2004年 Crimen ferpecto(監督・脚本/105分)
2006年 スパニッシュ・ホラー・プロジェクト:ベビー・ルーム(監督/77分/TV映画)
2008年 オックスフォード連続殺人(監督・脚本/107分)
2010年 気狂いピエロの決闘(監督・脚本/107分)
2011年 La chispa de la vida (監督/93分)