ミヒャエル

35歳の独身男ミヒャエルは、ろくに友達もおらず、家で地味な暮らしを送っている孤独な男。勤めている保険会社の知り合いといえば、最近、家が近所だとわかったクリスタぐらいだ。しかし、彼には誰にも想像のできない秘密があった。それは彼が家の一室に10歳の少年ウォルフガングを軟禁していることである。夕食の時のみ、彼は少年を暗い部屋から出すと、数時間を一緒に過ごし、そして、また次の晩まで部屋に監禁するのだ。二人はほとんど言葉を交わすこともなく、儀式のような日常が続く。しかし、ある日突然、ミヒャエルが交通事故に遭い、病院に入院させられるという事件が起こる。ようやく家に戻ってきたミヒャエルが少年を部屋から解放するが、二人の関係は次第に緊張と共感が合い混ざったものへと変質してゆく。

監督・脚本:マークマルクス・シュラインツァー
出演:ミヒャエル・フイト、ダヴィド・ラウヘンベルガー、ギゼラ・ザルヒャー
2011年/オーストリア/ヴィスタ/96分
原題:MICHAEL 英題:MICHAEL
監督・脚本:マルクス・シュラインツァー

1971年ウィーン生まれ。1994年から2010年までキャスティング・ディレクターとして活躍する。この間に、60本以上の映画製作に参加。主な作品にジェシカ・ハウスナー監督の『Lovely Rita ラブリー・リタ』(2001年)、『Hotel ホテル〈未〉』(2004年)、『ルルドの泉で』(2009年)、ウルリヒ・ザイドル監督の『ドッグ・デイズ』、ベンジャミン・ハイゼンベルグ監督の『Sleeper(原題)』(2005年)と『The Robber(原題)』(2010年)、シリン・ネシャット監督の『Women Without Men(原題)』(2009年)、ミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』(2001年)、『タイム・オブ・ザ・ウルフ〈未〉』(2003年)、『白いリボン』(2009年)がある。また、『白いリボン』では子供たちのキャスティング、演技指導、子供たちのシーンのリハーサルも担当した。本作『ミヒャエル』は彼の初監督作品となる。

2011年 ミヒャエル(監督・脚本/96分)