恋恋風塵

1960年代末。山村で幼い頃から常に一緒に育てられた幼馴染の少年アワンと少女アフン。アワンは成績優秀だったが家が貧しく、家計を助けるために、台北に出て働きながら夜間学校に通っている。アフンも一年遅れて台北に来て働き始めた。大都会台北で二人の絆はさらに強くなり、何時しかお互いに愛情を抱くようになる。しかし、アワンは兵役につかねばならなくなり、二人は手紙を送りあうことで互いの近況を報告し合うが、いつしか、アフンからの手紙は届かなくなり…

監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・ジンウェン/シン・シューフェン/メイ・ファン
1986年/台湾/110分
原題:戀戀風塵 英題:Dust in the Wind
監督:ホウ・シャオシェン

中国広東省に生まれ、幼い頃に台湾に移住した。1972年に台湾国立芸術専科学院を卒業し、脚本家、助監督として映画業界での経験を積む。1980年代に起こった台湾ニューシネマの代表的監督の一人として、エドワード・ヤン(楊徳昌)、ワン・トン(王童)、ワン・レン(萬仁)等と並び称される。彼の作品は1950年代から始まる戒厳令下での台湾の経済的発展と人々の葛藤・心情を深く掘り下げる。1980年に『ステキな彼女』で監督デビューを果たすと、台湾の抒情的文化・風景を背景に人間を描き出す『風櫃の少年』(1983年)『冬冬の夏休み』(1984年)『童年往時―時の流れ』(1985年)『恋恋風塵』(本作品)の秀作を送りだし、『非情城市』(1989年)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、その名を広く知らしめた。その後も『戯夢人生』(1993年・カンヌ国際映画祭審査員賞受賞)『好男好女』(1995年・金馬奨監督賞他3冠受賞)などアジアを代表する監督として活躍する。2005年には、その功績を称え第18回東京国際映画祭にて黒沢明賞を受賞している。

1980年 ステキな彼女 (監督/89分)
1982年 川の流れに草は青々 (監督・脚本/91分)
1983年 風櫃の少年 (監督/101分)
1984年 冬冬の夏休み (監督・共同脚本/98分)
1985年 童年往時―時の流れ (監督・共同脚本/138分)
1986年 恋恋風塵 (監督/110分)
1989年 非情城市 (監督/159分)
1993年 戯夢人生 (監督/143分)
1995年 好男好女 (監督/108分)
1998年 フラワーズ・オブ・シャンハイ (監督/121分)
2001年 ミレニアム・マンボ (監督/105分)
2003年 珈琲時光 (監督/108分)
2005年 百年恋歌 (監督/131分)
2007年 ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン (監督・共同脚本/113分)