三大映画祭週間2014

共にタルムード学の大学教授であり、ライバルでもある父親と息子の物語。頑固な潔癖主義者の父親エリエゼルはその業績も無名で、息子のウリエルは名声を得ようと、ずっと学会に認めてもらおうと奮闘している。
ところが、或る日二人の関係は一転する。エリエゼルが学会で最も権威のある賞を受賞するという電話が掛かってきて、二人はその立場を変える。初めて学会に認められる吉報にエリエゼルの虚栄心はむき出しになる。しかし、ウリエルは学会から呼び出されて、エリエゼルの受賞が間違いだったと知らされる、受賞するのはウリエルだと。彼はエリエゼルに真実を告げることができるだろうか?

監督・脚本:ヨセフ・シダー
出演:シュロモ・バル=アバ、リオル・ルイ・アシュケナージ、アリサ・ローゼン
2011年/イスラエル/106分
原題:Hearat Shulayim 英題:Footnote

ニューヨークに生まれ、6歳の時に家族と共にイスラエルに移住する。ヘブライ大学で哲学と劇場史を学び、ニューヨーク大学の映画学校も卒業している。彼が最初に発表した2作品‐『Hahesder(原題)』(2000年)と『Medurat Hashevet(原題)』(2004年)はアカデミー外国語映画賞のイスラエル代表作に選ばれ、ヨーロッパと北米で公開される順調なスタートを切った。
2007年には、第3作『ボーフォート-レバノンからの撤退-』がベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞し、その年のイスラエル興行成績の第一位となる。同作品は2008年のアカデミー外国語映画賞のイスラエル代表に再び選出されている。

2000年 Hahesder (監督・脚本/102分)
2004年 Hedurat Hashevet (監督・脚本/96分)
2007年 ボーフォート-レバノンからの撤退- (監督・脚本/131分)
2011年 フットノート (監督・脚本/103分)